子供の髪の毛抜ける!考えられる原因と親ができること

大切なお子さんの髪の毛が普段より多く抜けているのを見ると、親としてはとても心配になりますよね。子供の抜け毛は、大人とは異なる原因が関わっていることもあり、適切な対応をするためには、まず考えられる原因を理解することが大切です。子供の髪の毛が抜ける原因として、まず「生理的な抜け毛」があります。特に新生児期から乳児期にかけては、一度髪の毛が生え変わる「新生児生理的脱毛」という現象が見られることがあります。これは一時的なもので、自然に新しい髪が生えてくるので、過度に心配する必要はありません。また、幼児期や学童期でも、大人と同様にヘアサイクルがあり、多少の抜け毛は自然なことです。次に考えられるのは、「頭皮のトラブル」です。子供は汗をかきやすく、皮脂の分泌も活発なため、頭皮が不潔になりやすい傾向があります。これにより、脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、とびひなどの皮膚炎を起こし、かゆみや炎症から抜け毛に繋がることがあります。また、シラミの寄生も、強いかゆみを伴い、掻きむしることで髪が抜けやすくなる原因となります。そして、意外と多いのが「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」です。これは、ポニーテールや三つ編みなど、髪を強く引っ張るようなヘアスタイルを長時間続けることで、毛根に負担がかかり、髪が抜けやすくなる状態です。特に、毎日同じ場所で髪を結んでいると、その部分の髪が薄くなってしまうことがあります。また、「抜毛症(ばつもうしょう)」という、自分で自分の髪の毛を抜いてしまう癖が原因であることもあります。これは、ストレスや不安、退屈などが引き金となることが多く、無意識のうちに髪を抜いてしまうため、特定の箇所だけが不自然に薄くなっているのが特徴です。稀ではありますが、「円形脱毛症」を発症することもあります。円形脱毛症は、自己免疫疾患の一つと考えられており、突然円形や楕円形に髪が抜け落ちる病気です。ストレスが誘因となることもありますが、必ずしもそれだけが原因ではありません。その他、栄養不足や特定の疾患(甲状腺機能異常など)が原因で抜け毛が増えることもあります。親としてできることは、まずお子さんの頭皮の状態をよく観察し、清潔に保つことです。シャンプーは子供用の低刺激なものを選び、優しく洗い、しっかりとすすぎましょう。

カテゴリー: AGA