皮膚科でAGA(男性型脱毛症)の治療を開始したからといって、全てを医師任せにするのではなく、日々のセルフケアを見直すことも治療効果を高める上で非常に重要です。医師から処方された治療薬を正しく使用することはもちろんですが、生活習慣やヘアケアを改善することで、より良い結果に繋がる可能性があります。まず、頭皮環境を清潔かつ健康に保つことが基本です。シャンプーは1日1回、夜に行うのが理想的です。頭皮の汚れや余分な皮脂はその日のうちに洗い流しましょう。シャンプー剤は、自分の頭皮タイプに合った、刺激の少ないものを選びます。洗浄力が強すぎるものは頭皮を乾燥させたり、必要な皮脂まで奪ってしまったりする可能性があるので注意が必要です。洗い方は、指の腹を使って頭皮をマッサージするように優しく洗い、すすぎはシャンプー剤が残らないように念入りに行います。シャンプー後は、タオルドライで優しく水分を拭き取り、ドライヤーで頭皮からしっかりと乾かしましょう。濡れたまま放置すると雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮トラブルの原因となることがあります。次に、バランスの取れた食生活を心がけることです。髪の毛は主にタンパク質(ケラチン)からできているため、良質なタンパク質(肉、魚、卵、大豆製品など)を十分に摂取することが大切です。また、髪の成長をサポートするビタミン(特にビタミンB群、ビタミンE、ビタミンC)やミネラル(特に亜鉛、鉄分)も積極的に摂りましょう。亜鉛は牡蠣やレバー、ナッツ類に、鉄分はレバーや赤身の肉、ほうれん草などに多く含まれています。逆に、脂質の多い食事やインスタント食品、甘いものの摂りすぎは、皮脂の過剰な分泌を招き、頭皮環境を悪化させる可能性があるので控えめにしましょう。質の高い睡眠も重要です。髪の成長には成長ホルモンが深く関わっており、このホルモンは主に睡眠中に分泌されます。毎日規則正しい生活を送り、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。また、過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、AGAを悪化させる可能性があります。自分なりのストレス解消法を見つけ、適度にリフレッシュする時間を持つことが大切です。適度な運動も血行促進やストレス軽減に繋がります。
皮膚科AGA治療と併用!効果を高めるセルフケア