「坊主」と聞くと、部活動の学生や修行僧のような、均一な長さの丸刈りをイメージする方が多いかもしれません。しかし、大人の四十代が目指すべきは、そのような単調なスタイルではなく、美容師や理容師の技術が光る「デザイン坊主」です。その核心となるのが「フェード」と呼ばれる技術です。フェードとは、襟足や耳周りを地肌が見える0ミリ近い短さからスタートし、頭頂部に向かって徐々に濃く長くなっていくグラデーションのことです。この色彩の変化がヘアスタイルに奥行きと立体感を与え、ただ短いだけではない、洗練された都会的な印象を作り出します。特に日本人の頭の形は、後頭部が平らな絶壁や、ハチが張っていることが多いため、サイドをタイトに抑え、トップに高さを残すフェードスタイルは、骨格をきれいに見せる補正効果も期待できます。 おしゃれ坊主にはいくつかのバリエーションがありますが、四十代の薄毛男性に特におすすめなのが「バズカット」や「クルーカット」と呼ばれるスタイルです。トップを極端に短くしつつ、サイドとの境目を滑らかに繋ぐことで、M字部分や頭頂部の薄さをデザインの一部として取り込んでしまいます。前髪を少しだけ残して立ち上げるスタイルなら、視線を上に誘導することができ、縦のラインが強調されて顔が引き締まって見えます。また、白髪混じりの髪こそ、このスタイルが映えます。黒髪と白髪が混ざり合ったグレーのトーンは、短く刈り込むことでシルバーのような光沢を放ち、ジョージ・クルーニーのようなダンディな雰囲気を醸し出します。黒染めをして若作りをするよりも、ありのままのグレイヘアを活かした刈り上げスタイルの方が、遥かに年相応の知性と色気を感じさせるのです。薄毛も白髪も、適切なカット技術があれば、あなたを彩る魅力的な素材に変わるのです。
薄毛でも若々しく見える大人の刈り上げ