ウェブサイトやSNSの広告で「AGA治療、初月0円!」や「初回限定980円」といった魅力的なキャッチコピーを目にすることがあります。薄毛に悩みつつも費用面で二の足を踏んでいる人にとって、これらは非常に魅力的な入り口に見えます。しかし、こうした格安キャンペーンを利用する際には、その裏にある仕組みを冷静に理解しておく必要があります。ビジネスの視点で見れば、クリニックが赤字覚悟で初回を無料にするのは、当然ながら2ヶ月目以降の回収を見込んでいるからです。多くの場合、初月無料の適用条件として、半年や一年といった長期契約がセットになっていたり、2ヶ月目以降の料金が正規価格に戻って割高になったりするケースがあります。 例えば、初月は無料でも、2ヶ月目からは月額一万五千円のコースへの加入が必須で、トータルで見ると年間十数万円の出費になるということも珍しくありません。もちろん、それが自分に必要な治療であり、納得して契約するのであれば問題ありません。しかし、「とりあえず一回だけ試してみたい」という軽い気持ちで申し込むと、解約時に高額な違約金を請求されるなどのトラブルに発展する可能性もあります。契約書や規約の小さな文字には、必ず「最低契約期間」や「解約条件」が記載されています。目先の「無料」や「激安」という言葉に飛びつく前に、1年、2年と続けた場合の総額(ランニングコスト)を計算してみてください。AGA治療は長期戦です。入り口の安さよりも、長く続けられる適正価格であるかどうかが、最終的な満足度を決定づけるのです。